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2010年1月

ミシェル・オバマに糸を紡いだ日本人佐藤繊維に見る国内繊維の未来

この間テレビの番組で佐藤繊維について特集をしていた。地方の製造業の頑張りというようなタイトルだったと思う。

米オバマ大統領の就任式で、ミシェル夫人が着用していたイエローのコーディネートの、そのイザベル・トレドのドレスと美しくマッチしていたニナ・リッチのカーディガンに使われていた糸がこの佐藤繊維が製造したものだった。

金髪が印象的な佐藤社長は、イタリアのピッティフィラーティというニット糸の展示会に出品したことがきっかけで、イタリアの糸メーカーを見学し、彼らのプライドに心を打たれ、これまでの普通の糸を作るということから自分のつくりたい糸を作るという考えのもと機械を改造する等し、新しい糸作りに挑戦したとのことである。

今ではニナリッチを始め、多くのメジャーな企業と取引があるとのこと。現在佐藤繊維のこだわった糸を使い、縫製、刺繍など細部までこだわったモノづくりで作られた商品は、高い値段でテレビショッピングなどで売られているが、すぐに完売してしまうほどの人気を博しているとのこと。

日本の製造業、特に疲弊する繊維業にとっては再生に向けてのモデルケースになるのではと思います。景気が悪く、物を買わなくなったと世間では言われているが、本当にいいもの、認められたものというのは売れている。

百貨店がいい例だが、ユニクロなどをテナントに入れるなど集客になりふりかまわない状況になっているが、これでは百貨店の百貨店たる格というか存在を自分自身で否定してしまっているのではと思う。多分それによって集客はあるかもしれないが、これまで百貨店というブランドに魅力を感じ買いに来ていたお客さんが来なくなると思う。

百貨店は向かう方向を間違えているのではないかと思う。これではGMSなど量販店と何ら差がなくなり、差別化できなくなる。オーバーサプライ、オーバーストアという状況もあるが自殺行為だ。

我々メーカーは今ある技術を生かし、価値のあるモノづくり、その価値がわかる売り先との取引を目指して、独自の存在性を出せなければ今後も厳しい状況は変わらないのではないかと思う。実際は中々変わるということは難しいのですが・・・

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